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歳とともに

オジサンの年になってくると、まわりでも家を買ったり、土地を買ったりしている。


ゆくゆくはオジサンだって、住処と言われるものを持つと言うことを漠然とだが、考えている。今年の正月に父親と話していたら、不動産を買った時の話が出た。

父親はオジサンの年に不動産を購入したそうだ。まずは土地から。そして、上物という具合だった。

あの時の決心は、覚悟を決めると言うべきものであったと、熱燗を口に含んで、感慨深くうなずく父親の姿をいまでも、ありありと思い出す。

男というものはこう言うものなのだと、父親の背中をさすったり、肩をもんであげたのもこのときだった。

意外に小さくなっていた、父親の背中に、自分の年というものを重ねてみていた。

オジサンは漠然と考えているといったが、そういうことではなく、必然とそういうことを考える年になったと言うことなんだよね。

父親と同じ道を行く時が、もうすぐ来ていると思っている。父親が残した家は、きっと、残しておいて、自分の老いの住処にしたいと思っている。

それが、きっと必然と言うものなんだろうと…。

不動産というのは、たんに形だけのものではない。

自分の一生と引き替えにするような、大きな存在なんだと思い始めた。

きっと、父親の背中を見たからだろうな。

オジサンの年になってみると、よく分かる。

小さいが、大きな背中なんだと言うことが本当によく分かるんだ。

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